小規模事業者とは、常時使用する従業員数が20人以下（商業・サービス業で5人以下）の事業を営む法人・個人事業主を指します。わが国には、約430万社の小規模事業者がいます。しかし、小規模企業の資金調達環境は、近年改善されてきてはいるものの、経営内容が不安定であること、担保・信用力が乏しいことなどの理由から、依然厳しい状態にあります。
「小規模事業者経営改善資金（マル経融資）」は、国の無担保・無保証人、低利で国民生活金融公庫から融資を受けられる制度で、小規模企業者の経営の改善を図ることを目的としています。マル経融資は、「小企業等経営改善資金融資制度」として昭和48年10月に創設され、これまで多くの小規模事業者の方に利用されています。
マル経融資は、商工会議所等で、経営指導（原則６ヵ月以上）を受けた方に対し、無担保・無保証人で、日本政策金融公庫が融資を行う国の制度です。

申込の要件
＜指導要件＞商工会・商工会議所等の経営指導を原則６か月以上受けていること
＜納税要件＞所得税、法人税、事業税等の義務納税額をすべて完納していること
＜業種要件＞商工業者（生活衛生業種は運転資金のみ対象）
※生活衛生関連業種・・・飲食店営業、理美容業、旅館業、クリーニング業等
※国民公庫の非融資対象業種等（金融・保険業、特殊浴場業、娯楽業の一部、政治・経済・文化団体、その他公序良俗に反するもの等）は対象外。